2019年12月28日土曜日

ARAKAWA OUTBACK

いつもの通勤路。

仕事に疲れて下を向いていたら、私は曲がり角を通り過ぎてしまった。

一つ先の曲がり角で曲がればいい。
そう思って次の角を曲がったのだが、方向がズレていたのかいつの間にか迷ってしまったようだ。

こんなときに限ってスマホの電源はOFFになっていて、シャイな私は人に道を聞くこともできず、感覚だけを頼りに駅を目指すことにした。

知らない道。いつも通っている道のすぐ隣のはずなのに、まるで別の土地に来てしまったかのような、タイムリープしてしまったかのような不思議な感覚になって、私はまた、道をわざと間違えるのだった。



荒川サイクリングロードには裏道がある。名を荒川アウトバック。

未舗装路を主とする農道や生活道、古道の群体で、目的地を移動するための道としては適切とは言い難い。

今日は、きっと人生で多くの寄り道してきた、いや、寄り道こそが人生というものたちが集い、荒川アウトバックを攻める。

そんなライドの、持ち物の案内は一つだけ。珈琲cup。

それ以外は各自が勝手に決めた。

集まったバイクはコダワリのカタマリ。

アルミのシクロクロスに、鉄製のグラベルバイクが3台、20年もののMTBを近代化改装した、種別さえはっきりしない私のバイク。




油圧ディスクは一台もなくブレーキは全台Wired。
カンチ・V・ディスクと種類も揃う。

それぞれが全く別の方向性にも関わらず、互いに称賛し、情報交換も怠らない。

さぁ、出発しよう。

今日、寄り道の案内をしてくれるのはaosmi隊長だ。荒川アウトバックという文化の牽引役。

どんなミチとの遭遇が待っているのか。天気は雲天だが、期待で12月の厳しい寒さが和らぐ。

スタートして5分もしないうちにグラベルがスタートする。

子供のとき、砂利道があると用もないのに自転車で突っ込んでいってタイヤノイズとハンドルに伝わる振動に燥いだものだが、その感覚だ。

しかし、歳はとった。
砂利道。踏みつけられた草が生い茂る道。落ち葉が深く降り積もった道。時には舗装路と、刻一刻と変わる路面を、私はまるで嗜好品を味わうように味わうのだ。

ハンドルやサドルに伝わる振動、刻一刻と変わるタイヤノイズ。冬の凛とした風。
午前中の酸素濃度が高い澄んだ空気を多めに吸い込んで、起伏を体重移動でいなし、ラインを見極めてカーブを楽しむ。

道すがら、古道ならではの、札所や古墳といった史跡を巡るのもまた一興。普段は見向きもしないそれらが、まるで息を吹き返したかのように見えるのは、興奮による脳内麻薬のなせる業なのかもしれない。

走るペースは決して遅くない。登り坂があればスタンディングで我武者羅に登ってみたり、しかし、下りでは余裕のペースで景色を愛でる。

軽く息が上がる気持ちよさ、五感で感じる空気感も、今日は両方いただくとしよう。

そんな荒川アウトバックを堪能し少々小腹が空いたところで休憩を取る。

私は新調したTITAN製のギアをこれみよがしに取り出す。

仲間が湯を沸かすためのバーナーを出し、コーヒーを入れる準備を整えていく。



先ずはケニアだ。当然、豆を挽くところから始める。
冬空に、コーヒーミルのカリカリという音が響く。音がやんだところで粉をペーパードリッパーに落とすと、ケニアらしい華やかな香りが期待を膨らませる。

バーナーで沸かしておいた湯を注ぐと、ぷくぷくぷくと、程度の良い挽きたての粉が膨らみ蒸されていく。

その頃、koh nabeさんがうまいパンを出す。しまった、今日はtoastできる網がない。
致し方なしとそのまま食べるが、これが旨い。最高。

さらには、春日井⊿さんが買ったビターチョコや、私が知り合いから頂いたスイスのチョコなど、持ち寄ったものを食して、コーヒーが入るのを待つ。

しばらくして、コーヒーが入ると、乾杯。
ケニアの爽やかな酸味と香りが口いっぱいに広がる。至福の時だ。

ふー、と息をつき、周りの空気、談笑、食の感想などを一緒に味わう。

ケニアを飲み終えたので、次は私のコーヒーを出す。


ツルヤオリジナルブレンド〈深煎り〉。

aosmi隊長はご存じのようだ。長野の有名なコーヒー。
今日は私の好きな、深煎りをチョイスした。

自転車談義、今日のライドの話、コーヒー談義と、ゆったりとした時間を過ごしつつ、再びコーヒーを入れる。

実はその合間に、紅茶派というのびーさんには私が持参したダージリンセカンドフラッシュを飲んでもらっている。通称、紅茶のシャンパン。うまいぞー。


さて、そうこうしているうちに、深煎りのコーヒーが入る。

ケニアとは全く性格が異なり、深いコクと苦みが口に広がるのだ。
ライド中に本格的なコーヒーを野外で二種類も味わえる。寒さとライドによって鋭敏になった感覚でそれを吟味するのだ。

aosmi隊長とコーヒー豆を交換しお互いを称え、テキパキと片付けを行う。
練度が高いメンバーならではで、なにも指示せずともスピーディーにライドの準備が整う。

そして出発。

その後も趣のある橋を渡ったり、白鷺とランデブーしたり、最高のライドは続いた。

楽しい時間はすぐに過ぎ去ってしまう。

45kmほどの行程をクリアして集合地点へと戻る。

最高に自由な寄り道、それが荒川アウトバックなのだ。


2019年11月5日火曜日

最新ローラー台を見てきたのでつらつらと書いていこうと思うブログ

それはとても久しぶりなことなのですが、5年?10年?ぶりくらいに、サイクルモードに行ってきました。

色々と面白い変化があって、以前、サイクルショーと言われていた頃とは本当に様変わりしました。

今回の目的は、普段試乗がなかなか出来ないcanyonの各車両を試乗することと、ブースを回って知ってる人いないかな~とチラチラ見たりとか、面白いものないかな~~って探し回ること。

canyonの試乗レポ的なものや、その他の感想は別記事にしようと思いますが、まずは、zwifterの皆さんのために、ローラー台を試乗しまくってきたのでそのレビューなど書いてみようかと思います。


ランキング形式も考えたけど、それぞれ特性があって順位付けが難しいので乗った順で(*'▽')


まず、DIRETO X(ディレート X)



Eliteブースで乗ってきました。これにした理由は、スプリントチャレンジでタイムが出そうだったから(不純)




隣に、SUITO(スイート)もありましたが、薄型だからか?他の人が乗っているの見ると安定性はイマイチかな?と見えました。

もう一つ、TUO(トゥオ)もありました。こちらはスタイリッシュではあるけど、ダイレクトドライブじゃないとスプリントパワー突っ込めないと思うので除外。


結果、中々良いです。1000Wくらいは突っ込んでみましたが安定性も悪くなく、実走感もそこそこ良いです。値段を考えてもコスパは良いんじゃないかな?という感じ。

以前、Elite torbo muinに乗っていましたが、それよりも完成度としては高いと思います。
自動負荷も違和感なく追従しています。



次!

wahoo kicker(単体)




Zwiftブースで乗ってきました。
確かtacx NEOとこちらが置いてありましたが、tacx NEOには苦い思い出があるのでこちらを選択。

苦い思い出って?

ええ、昔、東京にzwiftが出来るバーがございまして、そこでNEOに乗ったんですよ。
そしたら、1000Wを超えたあたりでスリップして急停止・・・!リセットしないと走れないという故障に遭遇したので、また壊したら悪いしなーという(笑)

知り合いに聞くと、そんな壊れ方する話は聞かないんですが、他にも故障して交換になった例も何個か聞いたことがあるので、個人的にあまり信用を置いていないのです。


で、wahoo kickerですが、とても良いです。実走感はダイレクトローラーで随一なんじゃないっすかね?

こちらも例によって1000W以上突っ込みましたがスリップもしないし不安定感も全くありませんでした。流石kicker。

静穏性もかなり優れていて、確実に(*´Д`)ハァハァ音のがうるさいです。



次!

wahoo kicker + kicker climb





はっきり言いましょう。これが一番良かった。
別にwahooさんがボトルとかタオルとかキャップとかいっぱいくれたからじゃないからね!
でもありがとうwahooさん(*´▽`*)

登りの再現というか、zwiftの斜度上下感が素晴らしく良い。
さらに、これに乗ると非常によく分かるのが、登りや下りになったとき、如何に筋肉の使い方が違うかということ。ヒルクライムを考えるなら、斜度再現って必須なんじゃ・・・?とさえ思える仕上がりでした。

うん。次にローラー買うときは、確実に斜度再現のあるものにしよう。

なお、climb自体はほぼ無音。不安定感もないというか、前輪付けてるときよりも安定性あると思う。

弱点があるとすれば、zwiftのMTBコースなどでハンドル切れないかな?ってことくらい?
climbの下にキャスターとかつければいいのかな?

ホント良い。



次!

Tacx NEO Bike Smart


Tacxが新しく発売する予定(北米などでは発売済み?)のこちら。
えー・・・乗れませんでした・・・。

何故なら、故障していたから。
しかも理由は私が以前NEOを故障させたのと同じ、高出力によるもの(2000W近く出せる方?)だそうです。

でも公証2200Wまで大丈夫なんじゃ?と思ってしまいますが、まぁ、そういうことのようです。

形状を見ると、恐らくバイクの後ろについている機構はNEOと同一または類似のものだと思いますので、不具合要因もきっと同じなんじゃないかな?

なので、個人的に高出力を持ったスプリンターには特に推奨できません。

乗りたかったなー。



次!

来ました。大本命!
Wahoo KICKR BIKE

斜度再現あり!サイズ調整は身長152cm~196cmまで可能!クランク長も変えられるし、各メーカーの変速機構も再現しているというすごさ。

もう一種のゲーム機ですわ。

各種調整も簡単で、1000W以上叩き込みましたがなんの問題もありませんでした。

でも、個人的にはkickr + climbのほうが良いと思います。

理由は、まず楕円が使えない。ギアの変速もかなり再現度が高く出来ますが、実際のロードレーサーの感覚とはさすがに同一というわけにはいかないです。イメージ的には、変速する際のクラッチ的なトルク抜きの感覚とかが異なるというか。

なので、zwiftをそこそこ厳密にロードバイクのトレーニングとするのであれば、ロードバイクを据え付けるkickr +climbに分があります。

ただし、例えば家族でとか、ジムなどの施設で多人数にて利用するのであれば、このマシンは最高なんじゃないかと。

フィッティングで使うにも最高だと思うんで、にっしーさんも買った方がいいと思います(ぇ



次!

GROWTAC GT-ROLLER Q1.1 + (+GT-ePower-Q +GT-eSlope-Q)


3本ローラーじゃなくて4本ローラー!そして、さらにzwiftやその他アプリ連動の負荷連動に斜度再現・・・!

すげぇ。全部入り感がすげぇ。

さてはて、いやね、そもそも3本ローラーとか乗るの10年以上ぶりで立ちごけしそうになった私がレビューってちょっとあれなんですが、これは良いものだと思います。

ただし、限定が入ります。

実走感やバランス感覚のトレーニング、車体を軽く振って効率よく漕ぐようなトレーニングをする。つまり、3本ローラーの伝統的な目的はもちろん達成できる上、高低差を再現して出来るので、ヒルクライマーの方なんかにはマジで良いんじゃないかと。

ただし、弱点もあります。

スプリントがほぼ出来ない。kicker climbの斜度再現が-10%~20%なのに対して、0~10%までしかできない。

つまり、例えばzwiftレースで活躍しようとしたときには厳しいし、zwiftを楽しむという意味でもkicker climbのほうが良いと思います。

しかしながら、実走のトレーニングとしてのローラーと考えるのであれば非常に画期的で素晴らしい製品だと思うので、目的によってはオンリーワンで最高な製品と言えると思います。



次!

Stages BIKE 2020



おぉ。ゴツイ。なんかどっかで見たことある感じ・・・。
あ、思い出した。これジムとかにあるスピナーじゃん。

うん。乗り味もスピナーだ。ハイパー剛性マシン。全くブレないwww
スプリントし放題やwwwwwwww

という感じ。

ただ、ギアの変速機構が厳しい。
zwiftで斜度が上がると負荷が上がるあれと同じ感覚でゆっくりと負荷が上がる。
なんだろう・・・CVT?なの?これ?って感じ。

なので、ジムのスピナーに乗るついでにzwiftも出来ます。と思えば大体合ってます。

もっというと、Wahooとはアプローチが逆という感じ。

Wahooは、実走のロード → kicker + climb → kicker BIKE と、実走をベースにしているのに対して、こちらはジムのスピナーにzwiftを対応させましたというアプローチの仕方と考えるとイメージに合うと思います。

zwiftのワークアウトメニューをやるにはむしろいいんじゃないかな?とも思いましたが、軽くもがいてみたところ、ワットの反映ラグがかなり大きかったのが気になりますね。頻繁に負荷が変わるようなトレーニングメニューに対応できるのかちょっと不安。

ただ、スピナーならではの耐久性の片鱗(超剛性)を感じたので、ジムのエアロバイクが全部これになってzwiftのようなソフトウェアが組み込まれたらかなり楽しいだろうなぁという印象はありました。


因みに、私が普段使ってるのはcycleops HAMMER

ミートアップなどでガンガンスプリントしてますが、特に故障していないし、実走感もそこそこあり。静穏性については、フリーの空転時はちょっとうるさいですが、走ってるときはそれなりに静かです。

最近さらに安くなってきてるしコスパはかなりいいんじゃないかな?



そんなこんなで総括していくと

最強はwahoo kicker + kicker climb

BIKE型3社はそれぞれかなり特色が違いそう。しかも、価格としては30~40万円くらいするので、買う場合はしっかり試乗したほうがいいと思います。

私が買うならこの3つの中でならば確実にWahoo KICKR BIKEですね。

ただ、やはりというかBIKE型はまだ発展途上と言えると思うので、もう少し進化を待っても良いのかもしれません。



あ、神楽乗るの忘れた。

2019年10月8日火曜日

これまでのZwiftと、これからのZwift

私がZwiftを初めて早くも2年が経とうとしている。

当初、Zwiftはリアルライドに対して完全に下位互換というか、Zwiftばかりやってもダメみたいな空気が全体に満ちていたような気がする。

さらには、ほんとか嘘か分からないが、レースでの斜走や落車に繋がる低い運転技術に対して、Zwiftなどのバーチャルライドばかりやって、いきなりレースに出る人が多いからだという噂が後を絶たなかった。

実際、私自身、平日にZwiftで高強度練をしていて、土日にリアルライドを行うと感覚のアジャストに30分くらいかかるという実感もあり、ZwiftばかりやっていていきなりレースやグループライドにZwift感覚で出るのは非常に危険と言えるだろう。

逆に言えば、Zwiftなどのバーチャルライドはそんな温室育ちのモンスターを産み出すのに最適な、安全極まりないワークアウトであるとも言える。

私もZwiftによってFTPは大幅に上昇し、リアルライドでも(平地では)簡単には後れを取らないようになったから、これは間違いがない。


しばらくして、Zwift育ちのモンスターたちがリアルレースを席捲する。
箱根ヒルクライムでコースレコードを達成したMisaki氏は、Zwiftで日本を代表するチームの一つであるZWCで最強クラスのクライマー系ライダーだ。

その他にも、特にヒルクライムイベントを中心に、Zwiftで名が知れているライダーたちがリザルトの上位に多数登場するようになったのは、去年あたりからが顕著なのではないだろうか?

また、Zwiftレース自体のレベルも2年前と比べて圧倒的に上昇しているし、さらには、Zwift academyなど、ロードレースのプロになるためのトライアウト制度が設立されたり、世界選手権コースの度重なる実装や、各社がダイレクトドライブをリリース、低価格化しており、Zwiftの一般化・高レベル化が、さらなる加速を見せている。

かくして、Zwiftは一定のサイクルカルチャーにおける一定の市民権を獲得していったのだ。


リアルライドはリスクが高い。
毎週のように、仲間の落車報告や事故報告がtwitterを流れ、

次は私かもしれない。

そんなリスクをローディたちは背負っている。


実際に、知人のモグさんが大きな落車により瀕死の重傷を負い、一命をとりとめたのも、つい、この前のことだ。

それに対してZwiftは極めて安全だ。なんせエアロバイクのようなものだから落車や事故なんてものはない。(3本ローラーや追い込み過ぎて落車したという話は時々聞くが(笑))

リアルライドのような爽快感や肌で感じるリアルな感覚はないものの、ワークアウトやイベントの完遂。自分のFTPやパワーカーブが高まっていく喜びはリアルライドに劣らないと言っても些か過言ではない。

さらには、手軽に、そして安価にフィットネスを楽しめるし、タダでレースにも出場できる。体力さえあれば一日に何レースも出場することだって出来る。

このコストパフォーマンスと、社会人にとって落車や事故のリスクは最悪の場合人生にかかわることを考えれば、Zwiftは大人のサイクリストにとって一つの最適解なのではないか?そんな感情すら沸いてくるのである。


そんな折、Eizoさんがミートアップを企画したのだ。
ミートアップ実装当時、チーム内で何度かやったことがあったが、その後しばらくはやっていなかった。
その後、雑兵のミツ隊長が雑兵ミートアップを企画しており、結構な人数が参加していたが、Eizo meetupの規模拡大に伴い、合流。

現在、恐らくは日本最大規模のmeetupイベントへと成長している。

本当にEizoさんはスゴイ。エライ。好き。


そうそう、これがもう最高である。

火曜と木曜に開催されるのだが、招集対象は100人近く、参加人数は最大48人まで達し、システム限界の51人がすぐそこまで見えている。

何度も同じメンバーで走っていると、だんだんと個々人の力が見えてきて、どこで仕掛けるとか、今日はあいつに勝つ!とか、そういった目標を掲げながら、一人では追い込めない強度まで追い込んだトレーニングが出来る。

しかも、楽しい。いや、苦楽しい(くるたのしい)と言った方が良いのだろうか?


そう、この苦楽しさは、自転車の根源的な楽しさの一つだ。ヒルクライムやロングライド、レースなどの達成感は、常にこの、苦楽しさの先にあるものだ。

その楽しみを家にいながら週2回の仲間たちと味わえる。こんな素晴らしいことがあるだろうか?

しかもゴールして倒れ込んでから2分で風呂に入れるし、風呂から上がったらtwitterで今日のmeetupの感想戦と洒落込むのである。

最高か?

最高だね。

そんな感じ。


人数が人数だから、今まで知らなかったサイクリストとも知り合えるし、リアルでのオフ会もすでに開催されていて、これから新たなムーブメントを起こしていくように思える。



これからのZwiftは、ロードレース・ブルべ・ロングライドなどのように、ひとつのジャンルとして確立していくだろう。

Zwift専業のサイクリストがいても良いだろうし、Zwiftメインでリアル少しというライダーもこれから増え続けていくと思う。

これは、2020年以降の現代、避けて通れない道だろう。

もしかすると、初心者が「自転車を始めたいんけれど何を買えばいい?」と私に聞いたときに、スマートローラーと適当なロードレーサーと言う時が来るかもしれない。

私自身、25年以上前からの自転車文化とZwiftという両方を理解するものとして、リアルとバーチャルの架け橋になれたら良いなと思うのだ。

そのため、この異世界転生に対し、いくつかの注意点を述べておこうと思う。


リアルからZwiftへ異世界転生する場合

  1. Zwiftはゲームである。

    パワー値は機材によって変わるしチートも可能だ。体重も自己申告だから、負けても必要以上に悔しがるな。

  2. ペダルへのパワーの乗せ方がリアルとは違う

    固定ローラーやダイレクトドライブは車体を左右に振れないし、wahookickerなどを除いては斜度の変化もないから、パワーの乗せ方が違う。ローラーにアジャストしてプレイしよう

  3. Zwiftにはブレーキもカーブも風もない

    どんな急なカーブでも身体を倒す必要はないしブレーキもしなくて良い。風や空気抵抗もバーチャルだからエアロフォームも取る必要もない


Zwiftからリアルへ異世界転生する場合

  1. リアルはゲームではない。

    リアルはゲームではない。しかもZwiftから転生した場合、強くてニューゲームになることがある。しかし、死ねば生き返らないし、誰かを傷つけてもリセットは出来ない。しっかりとリアルのルールを知ってから俺TUEEEEしよう

  2. リアルの自転車はバランスが必要

    リアルの自転車は常に前進しているし、固定もされていない。ローラーと同じようにがむしゃらに踏めば踏んだだけで落車することすらある。地面を噛むタイヤのトラクションを感じてパワーを乗せることを覚えよう

  3. リアルにはカーブや風、それにバーチャルとは違う空気感がある

    Zwiftは"バーチャル"。リアルを模したものに過ぎない。リアルを走ることで感じられる情報量はZwiftの比ではない。五感を研ぎ澄ませてすべての情報を感じよう。

    最高だぞ?


さて、今日もmeetupの時間だ。

2019年3月27日水曜日

PWRとギア比の関係 スプロケットの選び方

1980年代生まれ、もしくは70年代生まれの男子にとって、「ギア」というのは羨望の的であったことは間違いのない事実だ。

スーパーカー自転車のメカメカしい変速ギア。実用性・重量など気にもせず、見た目というただ一点のみに集中した作り。

車重は20kgを凌駕しママチャリを大きく凌ぐ。遅い。間違いなく遅い。
にも拘らず、その威容は少年たちの心を鷲掴みにしたのだった。

しかし、10年ほどすると、流石に気づく。遅さに。

そして訪れる。MTB時代。

第一次MTBブームが起こり、少年たちは「ギア」の段数こそがカッコよさの象徴であると信じ込む。フロント3段、リア6段で18段ギア!!!!

最強っ!!!  と。

その傾向はミレニアムを迎えた世界にあっても正義であり、段数の拡大こそが最新技術の象徴ともいえる開発競争は続いたのだ。

しかし、魔改造をすることで、非公式ながらフロント3段、リア11段の33段ギアがその極地として君臨するころには、またしても我々は気が付いてしまうのだ。

ギアが多すぎたことに。


そして、2018年にSRAMが告げたのだ。

フロントトリプルは死んだ。埋葬したと。


こうして、一部の生き残りを除いて、フロントはシングル(一段)かダブル(二段)。
リアは最大12速(段)という構成が台頭している。

然して、我々が選択すべきギアは依然に比べて減ったものの、必要十分な選択肢が与えられているとも言えるだろう。


長くなってきたが、本題に入る前に、もう一つ、ケイデンスについても語らねばなるまい。

私がロードバイクを初めて買ったのはもう20年前であったが、その頃推奨されていたケイデンスは、そもそも値として示されてすらいなかった。

ケイデンスを計測できるメーターなんて一部のハイエンドのみであったから、我々は感覚でのみケイデンスを語った。

先輩は言う。

「ちょっと軽いなっていうくらいのギアで漕ぐといいよ」と。

もう、ざっくり。軽いってどんくらいやねん。


そもそも時代は、まだまだ体育会系が幅を利かせる時代。

気合・根性をもって、ことにあたり、足りなければ体罰。

そんな時代のギアは7段~9段であったが、漢なら53-42の11-21。52-39の11-25なんて恥ずかしくて買えない。

25なんて付けようものなら、「あれ?スプロケでかくない?ダサwwww」

52tとか、「チェーンリングちっさwwwww」

だったし、そもそもコンパクトやセミコンパクトのクランクなんてロードレーサーには存在しなかった。

その頃、もっと軽いギア比が使われていたのは、ツーリング用のランドナーやスポルティフ。クロスバイクやMTBだった。

ただ、そういった車種でも、思想自体は重いギアを踏んでこそ漢。であるから、ランドナーでフロントトリプルであったとしても、インナーギアにチェーンを落とすことは恥とされ、インナーギアは自転車が壊れるまで新品であることを誇りとしたのだ。

ツールドフランスをはじめとするプロレースにおいても、重いギアを踏みしめて峠を登る漢たちがほとんどであり、そんな漢ギア理論が覆される日が来るとは、当時夢にも思わなかったのである。


しかし、その日は来た。

ランスアームストロングの登場だ。

彼は史上最強のドーパーにして、高ケイデンスペダリングの生みの親とも言っていい存在だ。

軽快な高回転ダンシングでペダルを踏みしめるウルリッヒを引きちぎる様は、今ではサイクルスポーツの黒歴史であり、映像が流れることもほとんどなくなったが、科学的根拠によって生み出されたモンスターによって漢ギアという根性論が覆された瞬間でもあったのだ。


そして現代、ツールドフランスにおいて、選手たちの平均ケイデンスは100を超えているというし、ギア比の選択も多様化。

シマノを基準とすれば、フロントチェーンリングは46-34、50-34、52-36、53-39~ と、昔と比べてかなり軽いギア比の選択が可能になっているし、スプロケットは最大で11-34という、昔のMTB並のワイドレシオが用意されている。

さらにはパワーメーターの普及に応じて、人間が出力するペダリングパワーがケイデンスいくつで最大効率となるのかというのも、粗方判明してきている。

個人差はあるものの、一般的にはケイデンス90~110くらいが、FTPくらいの出力を出す際には最適と考えられているようだ。

ここからは半分持論になるが、スローペースのロングライドの場合、ケイデンスを落として70~80くらいにしたほうが疲労を減らせるし、スプリントレベルの強度を出すとき、ギアを変えずにモガくので、最低110かそれ以上にケイデンスを上げても出力を出せるようにする必要があると思われる。



では、これらの背景を踏まえて、我々はどのチェーンリングとスプロケットを買えばいいのか?

まず、基準として考えるべきなのは、ロードレーサーに乗る際に出す最高スピードと最低スピードだ。

例えば、体重90kg FTP270W (3.0W/kg)スプリンター系の男性の場合を考えてみよう。

彼の5秒最大パワーが1500Wだったとすると、追い風時のスプリントでは恐らく60km/hを超えるスピードが出せるだろう。

すると、52-11のギア比で100rpmの場合、59.7km/hが出せるので、セミコンパクトかノーマルのチェーンリングが必要と考えられる。

逆に、例えば白石峠のタイムは35分程度が限界だ。
平均時速は10.8km/h。

36-34のギア比で80rpmでちょうど10.8km/hほどとなるから、斜度が高いところではこれでもケイデンスは80rpmを下回る計算になる。

つまり、この男性の場合、走行するコースを考えずにスプロケットを一つだけとするならば、チェーンリングはセミコンパクト。スプロケットは11-34tを選択するのが正しいということになるだろう。


次に、体重55kg  FTP245W (4.5W/kg)クライマーの男性の場合を考えてみよう。

彼の5秒最大パワーが800Wだったとすると、追い風時のスプリントでは恐らく55km/h出せれば頑張った感じではないだろうか。

すると、50-11のギア比で100rpmの場合、57.5km/hが出せるので、下り坂で踏みまくるなら別だが、基本的にはコンパクトクランクでもお釣りが来るということになる。

この人の白石峠のタイムは25分程度になる。
平均時速は15.1km/h。

34-25のギア比、90rpmで15.5km/hほどになるから、実はそんなにワイドなスプロケットでなくても大丈夫なのだ。

つまり、この男性の場合、コンパクトクランクに11-25tのスプロケットを選択するのが良いだろう。
ただし、この男性はクライマー想定なので、もっと厳しい登りセクションで勝負する可能性を考えると、11-28や11-30程度のギア比でも良いかもしれない。


では、5倍マンの場合はどうなるか?
体重60kg FTP300W オールラウンダーの男性で考えてみよう

スプリントでは恐らく60km/h以上で勝負できるだろうし、白石峠は22分台で走ったりするだろう。

まず最大ギアだが、52-11で良いのかどうかが問題になる。
一人目の男性と同様、スプリント時はそれでも良いだろうが、この男性、5倍マンである。
脚力だけなら、実業団のE1クラスかJPTでも走れる実力があるだろうから、そうなると下りで踏んでいくことも必要なので、53tの選択も良いだろう。


次に白石峠22分の場合、平均時速は17.2km/hになる。

39-25t 90rpm で、17.7km/h
39-28t 90rpm で、15.8km/h

36-25t 90rpm で、16.4km/h
36-28t 90rpm で、14.7km/h

となるから、高ケイデンスが好きだったりしなければ、ノーマルクランクで十分ということだ。

つまり、この男性が選択すべきなのは、53-39のノーマルクランクに11-25のスプロケを基本とし、コースよって11-28や11-30を使い分けるのも良いということになる。




これまで3つの例を出してきたが、チェーンリング・スプロケットの選択は、自分が漕いで出す可能性のある最大速度と、ターゲットとする峠や斜度によって決めていくのが良い。

また、脚質や好みの問題だが、一定ケイデンスが好きでクロスレシオが良いとか、私のようにギアを何個も変えるのが面倒な人はワイドレシオのほうが良いとか、そういった基準もあるので、そのあたりも踏まえてチェーンリングとスプロケットを選びましょう。


最後に、スプロケットを交換すると、交換しただけでギア調整が狂ったり、リアディレイラーの対応ギア比やチェーン長などの影響で最悪自転車が破損することもあるので、パーツを交換する際はショップやインターネットで良く確認してから調整を行い、近所でトルクをかけて乗って確認等したからライドに出かけるようにしましょう('Д')

2019年3月10日日曜日

Zwift Raceの説明書

Zwift Raceで全然ついていけない。勝てないという読者諸兄のお悩みの声が聞こえてきた(空耳)

それもそのはず。Zwiftレースのレベルは高い。毎回勝てるレベルの人はほとんどいないし、そもそも先頭集団に残れる日本人もまた限られている。

なぜなら、Zwiftの平地レースで、先頭集団の強度は、ほとんどのサーキット系エンデューロの先頭集団並か、下手するとそれ以上。

彩湖などの実業団選手を含むような練習会(先頭集団)で考えても、Zwiftレースよりも強度が高いことはそれほど多くない。(っていうかzwiftレースでツキイチでも、練習会でローテ回すより辛い)

なので、(チートせずに)Zwiftレースで先頭を引きまくったり、逃げたり、スプリントで勝てるレベルの人は、フィジカルだけならE1クラスはあると思って差し支えないだろう。

もちろん、zwiftレースでも過疎レースというか、強い人が少ないこともあるので、そういうときは私程度でも勝ちを狙えるのだが、最近はzwiftレースの参加人数や参加者のレベルが上がってきているため、なかなか着に絡めなくなっている。

では、どうしたらより良い順位を目指せるのだろうか?

今回はその点について語ろうと思う。
※主に平地レースです(^o^)

まず、初心者〜初級者レベル(D〜C)の場合、先頭集団についていくのはまず不可能である。

もし、ついていけたら、走力がすでにDとかCではないのでクラスを改める必要がある。

だが、ついて行けなくととも、最初から諦めずにスタート時のセレクションには出来るだけついていくようにするのが正解だ。

リアルレースの場合、走力がない選手がイキって無理に先頭集団についていくのは危険だが、zwiftなら存分にイキって構わないし、自分の実力の把握にも繋がるだろう。

ほとんどのレースでは開始から精々1,2分程度で、先頭集団からC,Dの人はほとんど消える。

もし、スタートセレクションについていくことができたら、C,Dクラスにおいて(クラス詐欺を除いて)良い順位に食い込める可能性大だ。

あとはオールアウトする寸前で集団から離脱し、第2集団や良いパックを見つけて一緒に行くのが良いだろう。

つまり、初心者〜初級者レベル(D〜C)の目標は、最序盤のスタートセレクションに食らいつくことと、最後まで諦めずにゴールすることだ。

なお、最序盤のセレクションに着いていくのはにはコツがある。

まず、アップをしておくこと。

アップ無しであのセレクションに参加すると確実に体に悪い。夕飯後とか特にヤバイ(^q^)

次に、スタート前1〜2秒から6,7倍くらいの強度で踏み始めること。

出遅れると前に追いつくのが果てしなく辛い。

ただし、イキりすぎて先頭を引かないこと。

先頭に出るとドラフティングが効かなくなるので一気に失速してそのまま千切れることもある。
もし先頭に出てしまったらFTP以下に出力を落として集団に戻る。集団に戻ってドラフティングが効いたら、再度踏み返すと良い。

裏ワザとしては、レース前のアップ時などで、事前にアイテムを取得しておくという手があったのだが最近は使えなくなってしまったようだ。

後はもう根性。中切れが起こったら吸収するのは至難の技なので、ある程度前に位置取って耐える。耐えるしかない。

周りにほとんどCクラスがいなくなるまで耐えられればCクラスはほぼ卒業だ。

さて、Cクラスを卒業しBクラスに上がると、試練のレベルがガッツリ上昇する。

なぜなら、Bクラスの上位勢は先頭集団に最終周回まで残ることが多いからだ。もちろん、クラス詐欺でAクラス相当のFTPなのにBクラスで出ている人を除いても、だ。

そのため、次の試練は先頭集団に食らいつくことになる。

ただ、10分以上のヒルクライムがあるようなレースは戦略が大きく変わるから、今回はvolcano flatやlondonフラット、Innsbruckingなどの平坦基調レースに焦点を絞る。

スタートセレクションをクリアすると大抵は集団が落ち着く。(落ち着かないこともあるが)しかも、落ち着くと言っても、集団内で大体3.2倍〜4倍以上は踏まないと付いていけない感じだ。

FTP5倍前後の人だと余裕があるだろうが、Bクラスに取ってはFTP前後の出力が必要なわけでもう死にそうになるけれど、ここでは脚を溜めなければならない。

なぜなら、フラットコースの途中にある軽い登坂(10秒〜1分ほど)では必ずと言っていいほどセレクションが掛かる。

セレクションに突入したらマッチに火をつけて5倍〜8倍くらいの強度で踏まないと千切れることうけあい。

慣れないうちは抑えめに乗り切ろうとか考えるのだが、中切れに巻き込まれると終わるので、出来るだけ集団の前の方で乗り切ることをオススメする。

イメージ的には先頭には出ないけど前方をキープするチキンゲームみたいな感じで立ち回るのが省エネに繋がる。

先頭を引くのは強いAクラスの人に任せて良い。

スタートセレクションをクリアし、登坂セレクションをクリア。そこまで行ければ、また一歩レベルアップしたと言って過言ではないが、この登坂セレクション、大抵周回毎にあるため、3〜10回くらい行われる。

次の目標は、何回クリア出来るかだ。

ただし、レースによって先頭集団の強度は異なるので日によってクリア出来るときと出来ないときがあったりするが、あまり気にしてはいけない。

因みに昨日のレースでは私は2回目のセレクションで千切れた(^o^)

でも、volcano circuitのタイムでPR(ストラバで上位1%レベル)出してるし、強度的には自己新だからしょうがない。

そんな割り切りも重要だと思う。

大切なのはそこで諦めてDNFしないこと。
(私もよくDNFしちゃうけど)

脚を若干緩めて後ろのパックを待ったりしながらでも、最後までゴールすることでトレーニングとして成り立つことを忘れない。

そうです。根性です。

そんな感じでレースに何度も参加していると、時間帯や他の不定期イベントとの兼ね合いとかで、比較的キチガイじみていない強度のレースに出会ったりもする。

そういうときは、先頭集団に最後までついて行けたりするわけだが、最後にはまた難関が待ち受けている。

最終周回の強度アップやアタック合戦だ。

ここまで来たら、もう後は自分の得意分野で勝負するしかない。

スプリントで勝負するのか、登坂で逃げて逃げ切りを狙うのか、ラストのロングスパートでねじ伏せるのか。

迷っていると大抵やられるので、戦略を決めて勝負するのが良いと思う。

そんな感じで勝てたらすごく気持ちいい(^o^)

私も数度しか勝ったことはないけれど、やっぱり勝つのは楽しい。

と、いうわけで、それぞれのレベルに合わせて目標を決めて取組むのが良いと思うのだ。

ちなみに、Aクラスになると上限がなくなるのでそこはもう魔界。

たぶん、先頭集団でセレクションをしたり、アタックしたり、逃げたり・・・私の想像を絶するパワーゲームになる。(一年くらい前はここまで強い人多くなかったからたまに参加出来たのだが・・・)

うん。FTPが足らん(^o^)

そのレベルの話は別の人に聞いてください(笑)

最後にもう一つ。

Zwiftで先頭集団についていくのに有効なことがもう一つ。ダイエットだ。

アイテムのフェザーウエイトは一時的に体重を6.8kg軽くするアイテムだが、実際に7kg減量すれば常時フェザーウエイト状態なので大分楽になる。

よし、やっぱ減量するしかないな(,,゚Д゚)