2015年2月22日日曜日

Re CrMo

そろそろ昔の話をしよう。

そう、クロモリがもてはやされていたあの時代の話を。



17年前、私が初めて乗ったロードレーサーはPanasonic製のイージーオーダークロモリだった。
その頃、ロードレーサーの素材はクロモリ、アルミ、チタン、カーボンのどれもが各メーカーのフラグシップとして選択され、どの素材が最もパフォーマンスが良いかとか、乗り心地が良いとか、乗り味がどうだとかそんな議論が盛んに行われていた。

それから、軽量で高剛性、そして比較的安価なアルミや、アルミよりもさらに軽量に作ることが可能で、衝撃吸収性も高いカーボンは、その後着々とシェアを広げていった。

一方、バネ感のある乗り味で衝撃吸収性が高いが重くて剛性が出にくいクロモリは、その他の素材に比べて軽量かつ高剛性にすることが難しいため、アルミ合金やカーボンの進化が進むと、バイクに高いパフォーマンスを求めるユーザーへの訴求力を失っていった。

最近の自転車ブームでロードーレーサーに乗り始めた人たちと話してみて改めて実感したのだけれど、最初に乗ったロードレーサーがクロモリだという人は今やかなりの少数派であるようだ。

そんなジェネレーションギャップを感じたためか、無性にクロモリロードに乗りたくなった。


そんなとき、ヤフオクで7500円のフレームを見つけて思わずIYHしてしまった。

馴染みの自転車店に持っていくと、店主の見立てでは30年くらい前のデッドストックだろうとのこと。その頃は、丹下のパイプを使って作成されたこういったロードフレームがショップブランドなどにOEMとして供給されていたんだそうで、作りもしっかりしているらしい。

ただ、古いということもあり、エンド幅を126mmから130mmに広げ、シートチューブをリーマーで26.8mmに調整してもらい、ナット止めのロングアーチキャリパーブレーキを注文するという、なかなかにレアな作業が必要だった。


その後、フレームがただ白い塗装のみだったので、革の端切れを使ってフレームカバーとチェーンステーカバーを作成。


サドルはこの前リメイクしたセライタリアの本革張りを付けてみた。


さらにヤフオクで見つけた花菱自転車のデカールを付けた。




ホイールは昔の決戦用。DURAハブにリアはMAVIC REFLEX。フロントはARAYA SANTANA350のチューブラー。



ブレーキはDIA-CONPE BRS101


タイヤは安く押さるために、Vittoria competition 700c-21mm。


ギア関連は9sの寄せ集め。プーリーはすり減りまくっていたので、ヤフオクで500円のものを購入して交換ずみ。

ボトルゲージはステンレス製のクラシカルなものを選択してみました。


乗ってみると、やはりやわらかい。フォローテック2のBBとクランクで多少ましになってはいるものの、アルミやカーボンのようなカツーンという剛性感はない。
70kmほど本気で走ってみると、最新のカーボンに比べてやはり速度が乗らない感じはする。
まったく話にならないというわけではないが、どちらのロードでレースに出たいかと言ったら、確実にカーボンだと言えるくらいの差はある。

ただ、その逆で、比較的まったりとしたロングライドやツーリング、ぽたリングなどをするならば、このクロモリロードのほうが良さそうだ。

なぜなら、衝撃吸収性が高いカーボンと比べても確実に疲労感の蓄積は少なかったし、9気圧入れたタイヤを使っているにも関わらず乗り心地が非常に良かったからだ。

それを踏まえて、知人の指摘に従いサイクルメーターを外し、シンプルでクラシカルな雰囲気を強調し、街乗りやロングライド・ツーリング専用にすることにしました。


改めてクロモリロードに乗って、久しぶりにレコードでアナログな音楽を聴いたような気分になれました。


初めて乗る人も、昔クロモリに乗っていた人も、もう一度CrMoロードを体感してほしいと思います。

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