2019年2月28日木曜日

エアロフォーム研究

ロードレースにおけるパワーメーターの隆盛は、絶対的な出力への憧れ、渇望を産み出し、zwifterをはじめとするペダリング出力絶対主義者によって、もはや宗教的な意味合いを孕み始めている。

W/kgが高いものこそが正義であり、絶対出力が高いものこそが正義。
超人的なパワーを持つものは、時に神と崇められる存在へと昇華する。

しかして、パワー神は本当に絶対的なものと足り得るのか?

2000Wでスプリントすればどんな局面でも勝利出来るのか?
W/kgが6倍あれば体重がいくら軽くてもどこでも戦えるのか?

彩湖を始めとするリアルワールドの実験施設では、そういったことが日々研究されている。精勤な研究者の中には、ペダリング出力絶対主義に対し異をを唱えるものもいる。

それは、昨今のロードレース界隈において、一種の異端とも言えるのかもしれない。

しかしながら、その異端こそが、パワーメーター隆盛前より常に信奉されてきた、ドラフティング技術や出力の節約主義、エアロフォームによる同スピードにおける出力の低減を旨とするものなのだ。

敢えて言おう。こちらこそがロードレースにおいては王道であると。

力だけに頼るペダリング出力絶対主義は覇道なれど、時に王道によって挫かれるのだ。

民衆よ立ち上がれ。王道を征け。


と、いうわけで、大磯クリテの動画と写真を見て、ライディングフォームを改善しようと思ったarkstrongです。こんにちは。

大磯クリテのエリートレースを写真撮影していると、やはり上位者は圧倒的に低重心且つ安定したライディングフォームをしている。

逆にピュアビギナーの人なんて、全然頭が下がってない。

そんなこと言ってる私も、頭高い。ダメ。絶対。

と、思って改善に着手しているんだけれど、ムズイ。これがまたムズイんです。

肘の角度を直角にしてローラーに乗ってみるものの、精々5分もすると上腕三頭筋に疲労が蓄積しているのが分かる。

たぶんこれじゃダメだ。

そう思って、twitterでそのことをつぶやくと、ありがたいことにたくさんの方が反応してくださったので、今日も色々と試しているところなのです。

反応を意訳(私が理解した意味に)して羅列するとこんな感じ。

・脇を締めると良い
・バイクのポジションは楽すると体勢を低く保ちやすくなる
・ペダルを踏むことによって荷重をペダルに乗せることで反作用で上体をエアロポジションにキープする
・骨盤を立てることによって荷重を少し後ろ(サドル側)にすることで腕への荷重を軽減する
・腹圧を利用して体勢をキープする
・ハンドルを両手離し状態でエアロフォームをキープすると腕以外で支える意識が出来るようになる
・上腕三頭筋のパワーでねじ伏せる(筋肉はすべてを解決する)
・ドライアイスと工業扇で風洞作って検証する


つまり、みんなエアロフォームで意識している感覚が違うようだ。

と、いうことで色々やってみた感想。


・脇を締めると良い

確かに良い。特に横幅が低減できるうえに腕への負荷が減る。さらに、スタビリティーが向上する気がする。ただし、広背筋や肩への負荷が若干増えるため要練習


・バイクのポジションは楽すると体勢を低く保ちやすくなる

エアロフォームが若干高くなるけれど、保つのは楽になった。
最初は楽なポジションで出来るようにしてから徐々にアグレッシブなポジションにするという練習法が良いかもしれない。


・ペダルを踏むことによって荷重をペダルに乗せることで反作用で上体をエアロポジションにキープする

恐らく前乗りがほぼ必須となる。TTのときや高負荷が必要なシチュエーションでは使える。常に前乗りでやるという手もありそうだが、結構技術が必要。要練習。


・骨盤を立てることによって荷重を少し後ろ(サドル側)にすることで腕への荷重を軽減する

先ほどとは逆に、やや後ろ乗りの場合で使えそうなテクがコレだと思った。前乗りでやるとちょっと窮屈かなぁ。荷重はサドルに多めになるため、前記のペダル荷重と使い分けると良さそう。


・腹圧を利用して体勢をキープする

腹式呼吸で横隔膜を下げつつ呼吸すると吸ったときに自然に状態が上に押される。
その力を使って上半身の重さを支えると理解。
吐いているときはどうしても腕などに荷重が行くが、吸っているときだけでも休めるのは僥倖。AT値以下の巡行時などに特に有用な気がする。


・ハンドルを両手離し状態でエアロフォームをキープすると腕以外で支える意識が出来るようになる

ツライ。一分くらいしか出来ない。つまりエアロフォームが出来てないということと理解。トレーニングの際積極的に取り入れていきたい。


・上腕三頭筋のパワーでねじ伏せる(筋肉はすべてを解決する)

これ、スプリントのときは使えるかもしれない。っていうか筋肉はすべてを解決するのです。これは神が決めた決定事項です。


・ドライアイスと工業扇で風洞作って検証する

うん。やってみ・・・・れるかー!!!



と、いうわけで色々試行錯誤する必要がありそう。

もう一つ、一定速度でポジション変えてワット数を検証しながら試行錯誤するのが良いというご意見も頂いた。

色々なサイトで検証されていることであり、基本的に、

アップライト < 普通にブラケット握る < 下ハン < ブラケットエアロ < 肘おきエアロ

が定説だが、それぞれの差であったり、同じところを持っていてもどの程度頭を下げるとどのくらいのワット数が軽減されるのかは人によって異なると思われる。
また、そもそも、必要ワット数が削減されても、そのワット数を出力するために掛かる身体へのストレスはポジションごとに異なるため、それも含めて検証が必要だろう。

恐らくある程度感覚的なものになるだろうが、その感覚を掴むためには数値も含めた試行錯誤がいるということだ。

とりあえず今年はパワーを上げることには拘らず、こういった技術に焦点を当ててトレーニングをしていこうと思うのだ。

がんばるぞいっ!('Д')